町創りに大切な次世代育成の視点
オピニオン
2013年11月14日 (木)
村上智彦(ささえる医療研究所理事長)
今年度から永森医師とともに岩見沢の看護学校で1年生に解剖生理学の授業を週1回のペースでやっています。医学部や薬学部でスポットで授業はやっていましたが、これだけ長い期間一つの科目をやるのは初めての事です。 2人とも週1回90分の同じ内容の授業を2クラスにやるのですが、予習をする事でこちらも随分勉強になっています。最初は手探りでしたが、問題集や参考書を8冊ほど買い込み、永森医師とも話し合い、様々な切り口で授業を組み立てるように工夫しています。 看護学校の生徒さん達というのは、基本的に信じられないほど真面目です。90分という長い時間、殆ど居眠りする事もなく聞いている姿が信じられないですし、授業の最初に当直の生徒が「起立! 礼!!」と掛け声をかけて全員が立ち上がって礼をする姿に驚きました。 1年生といえば、高校を出てすぐの皆さんです。解剖生理学と聞いても馴染みは無いと思いますし、面倒な漢字や専門用語を読むのも大変だったと思いますが、最近では本を読んでもらっても、上手に読む人達が増えました。 解剖生理学の授業ではありますが、関連する現場の病気の話や経験、在宅医療の話もしていますし、国家試験を意識...
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