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新薬1品目の薬価収載、次回に持ち越し

レポート 2013年11月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)が11月13日開催され、23品目13成分の薬価を承認した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。ただし、1品目は、薬価収載自体の妥当性を疑問視する声が上がり、薬価収載は今回は見送られ、改めて議論することになった。 承認されたのは、内服薬5品目(3成分)、注射薬11品目(5成分)、外用薬7品目(5成分)。 一方、再度議論することになったのが、抗肥満薬のセチリスタット(商品名オブリーン、武田薬品工業)。2型糖尿病と脂質異常症を有し、食事療法・運動療法を行っても、BMIが25kg/m2以上の患者が対象。中医協総会に先立ち議論した、中医協・薬価算定組織では、「プラセボに対して優越性は示されたものの、体重変化率の差はわずかであったことなどを踏まえると、革新性や有効性が高いとは言えない」とされた。「原価計算方式」で薬価を決める場合、メーカーの平均的な営業利益率が加味されるが、同利益率を減算する対象となり、下限限界(マイナス50%)が適用されるという厳しい評価となった。 診療側の立場から、「これまでマイナス50%となった例はない。なぜ脂...