1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「後発薬の薬価、新薬の半額」を提案

「後発薬の薬価、新薬の半額」を提案

レポート 2013年11月14日 (木)  島田 昇(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会の薬価専門部会(部会長・西村万里子・明治学院大学法学部教授)は11月13日、後発医薬品の適正な薬価などについて議論した(資料は、厚生労働省のホームページを参照)。 厚労省は、「2012年度診療報酬改定結果検証に係わる調査」の2012年度調査で、患者が希望する後発医薬品の薬価水準が、先発医薬品の約5割であることに注目。現在は初めて収載される後発医薬品の薬価は、先発医薬品の0.7掛け(10品目超の場合は0.6掛け)だが、2014年度診療報酬改定で0.5掛けにする案を示した。 後発医薬品の薬価引き下げの方向性に異論はなかったが、現時点で同一の先発医薬品に対し、後発医薬品が多数存在し、薬価にもばらつきが散見されることから、次回以降、こうした現状の背景や後発医薬品業界の要望などをヒアリングするため、業界の代表者による説明の機会を設けることを決めた。 委員が問題視したのは後発医薬品の薬価のばらつき。厚労省がその一例として示した「セチリジン塩酸塩」では、薬価が88.70円から14.10円までと大きな差があった。日本医師会社会保険診療報酬検討委員会委員長の安達秀樹氏は、「これだけ...