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「回復断念の告知は難しい」が半数◆Vol.5

医師調査 2013年11月18日 (月)  島田 昇(m3.com編集部)

Q.9 終末期における患者や家族との間で、特に難しいと感じているコミュニケーションを選んでください(複数回答)。 現在、あるいは過去3年間で、生命予後が半年以内と想定される末期癌の終末期における患者や家族との間で、特に難しいコミュニケーションについて質問すると、「回復が見込めないことの告知」が最も多く50.4%、次いで「患者本人と家族の意向のズレの調整」44.6%、「生命予後の見通し」43.0%、「治療・療養場所の選択」38.0%などの順だった(複数回答)。「特にない」は2.3%にとどまり、多くの医師が終末期におけるコミュニケーションの難しさに直面している実態が伺えた。 Q.10 積極的な治療が望めないとの判断に対し、患者や家族が納得しない場合、どう対処することが多いですか。 終末期の末期癌患者に対して、積極的な治療が望めないとの判断を患者や家族が納得しない場合の対処法については、「その場は無理でも時間をかけて納得させる」が54.3%で最も多く、次いで「患者や家族の意向を重視して、積極的な治療を継続」は19.4%、あきらめて「転院や退院を勧める」は12.4%だった。「適切な判断であると...