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「入院1件当たりの包括」、日本でも導入検討

レポート 2013年11月20日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で11月20日、短期入院の評価について議論、厚生労働省は計19の手術や検査について、現行よりも包括範囲を広げ、「入院1件当たりの包括点数」を導入する案を提示した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。現行のDPCは、入院1日当たりの点数。これに対し、今回の提案は、入院基本料のほか、手術料なども全て包括した入院1件当たりの点数で、米国の公的医療保険、メディケアで導入されているDRG-PPSに近い考え方だ。 支払側は導入を支持、診療側も包括点数の水準などを見ないと判断できないとしたものの、導入自体は否定はしなかった。2014年度改定で、19の手術・検査全てではなくても、一部の手術・検査で「入院1件当たりの包括点数」が導入される可能性が出ている。 計19の手術・検査の内訳は、短期滞在手術基本料1の対象手術のうち、「在院日数の平均が5日未満」の手術や、DPCにおいて検査専用の分岐がある症例のうち、「在院日数の平均が3日未満」の検査など。 「入院1件当たりの包括点数」を算定した場合には、平均在院日数の算定から除外する。(1)入院...