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論文著者、協力者ともに所属の公開求める

レポート 2013年11月22日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

降圧剤「ディオバン」を巡る論文不正問題を受けて、日本医学会は11月中旬、「医学研究のCOI(利益相反)マネージメントに関するガイドライン」案を関係学会に示した(資料は、こちら)。論文著者や協力者の所属と利害関係の公開を求め、資金提供した企業名の隠ぺいなどを回避するように求める内容となっている。日本医学会は、118分科会からのコメントを受け付けた上で、2014年2月ごろに正式版を示す予定。 研究費の金額も審査対象 今回のガイドライン案は、2011年3月に最初に公表されたガイドラインの改訂案で、ディオバン問題を踏まえた対応策を盛り込んだ。 医学研究に係るCOIマネージメントの基本としては、主に「臨床研究、特に医師主導臨床試験にかかる注意事項」と「臨床研究にかかる回避事項とそのマネージメント」の2項目を追加した。 1点目の「臨床研究の注意事項」として、ディオバン問題を踏まえて、「医師主導の臨床試験、特に第IV相の臨床試験」に特化した記述を追加している。標準的治療に影響が大きいことに加え、「企業にとっても販売促進の観点から第IV相臨床試験の関心が高い」と指摘。その上で、(1)公的データベースへ...