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「臨床研究中核病院」、名称独占のメリット

レポート 2013年11月22日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)が11月22日開かれ、「臨床研究中核病院(仮称)」を次期医療法改正で位置付け、創設する案に対し、ほぼ了承が得られた。今年6月の政府の「日本再興戦略」で、制度化が提言されていた。 「臨床研究中核病院(仮称)」は、国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的な役割を担う。現在、厚生労働省の予算事業として、「早期・探索的臨床試験拠点」(国立がん研究センターなど5カ所)、「臨床研究中核病院」(北海道大学など全国10カ所)が選定されており、これらを医療法上で位置付けるイメージだ。 承認要件としては、(1)出口戦略を見据えた研究計画を企画・立案し、国際水準の臨床研究を実施する、(2)質の高い共同臨床研究を企画・立案し、他の医療機関と共同で実施できる、(3)他の医療機関が実施する臨床研究に対し、必要なサポートを行う――などが想定されている。 委員からは、創設を否定する意見は出なかったもの、「今は予算事業でやっているが、予算事業ではなく、性急に法律に位置付けなければいけない理由は何か。病院に与えられるメリットは何か」(国立成育医療研究センター名誉...