静岡で情報連携の実証事業を実施 - 木村通男・浜松医大医療情報部教授に聞く◆Vol.4
インタビュー
2013年12月13日 (金)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――レセプトデータの利活用は、既に始まっている。 患者さんは、今、そのように活用されていることを知っているのでしょうか。 ――ビックデータの関連では、今年、JR東日本が、Suicaのデータを社外に提供していることが問題になりました。 Suicaの問題では、自分のデータは除外するよう、オプトアウトした人も少なくありません。単に電車に乗るだけでなく、最近はSuicaで買い物もするケースが増えているので、そのデータは、マーケティングに使えるわけです。現状の個人情報保護法なら、データは匿名化され、個人は特定できないので、第三者への提供は違法ではありません。 静岡県では、実証事業を行い、「単に見える」だけなく、「使える」情報連携を進めるための規格を決める予定だという。 ――レセプトも同様。 けれども、レセプトの情報は匿名化されているとはいえ、患者さんがそれを知れば、「不気味」に感じるでしょう。行政が地域医療計画を作るなどや、公衆衛生、疾病予防に活用するのはいいでしょう。しかし、製薬企業のマーケティングに使うのは勘弁してくれ、と思う患者がいるのではないでしょうか。 ただ、私自身もレセプトデータの分...
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