1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医学部新設認可へ、文科相が方針、東北に1校

医学部新設認可へ、文科相が方針、東北に1校

レポート 2013年11月29日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

文部科学大臣の下村博文氏は11月29日の定例記者会見で、東北地方に、復興を目的として1校のみ医学部新設を認可する基本方針を明らかにした。最短で2015年4月開学を目指す方向で、下村氏は「復興支援なので、なるべく早くできた方が良い」と話し、スピード感を持って「復興のシンボル」(同省医学教育課)として、医学部新設に取り組む方針を示した。 復興政策の一環で新設 医学部新設は、12月に決定予定の経済対策における「復興政策」の一環として位置付けられる。新設の目的として、下村氏は、「震災からの復興」「東北地方の医師不足」「原子力事故からの再生」に言及した。 29日に公表された「東北地方における医学部設置認可に関する基本方針」によると、12月中に、厚生労働省や復興庁との大臣合意をまとめる方針で、文科省は、関係省庁との協議に入っているという。その後、通常の医学部の設置認可申請の前に、2014年5月まで「新設構想」を募集、同年6月までに有識者会議で目的や条件が合うかを検討、採択して、1校に絞り込む。同年8月に設置認可申請、同10月に設置認可する流れとなっている。ただ、下村氏は、「準備状況を伺いながら、申...