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最大の焦点は医療費、予算編成で財政審

レポート 2013年12月1日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

財務省の財政制度等審議会は11月29日にまとめた2014年度予算編成に向けた建議で、2014年度予算編成において、「診療報酬改定が予定されている医療費の取り扱いが最大の焦点」と指摘、診療報酬の本体部分について、「自然増の精査や医業経営の状況等を踏まえ、引き下げることが重要である」と求めた(資料は、財務省のホームページに掲載)。 2014年度改定では、消費税率引き上げに伴う対応分が上乗せされるが、その分のプラスと、引き下げ分の差し引きで見ても、診療報酬本体部分については、「プラス改定を前提とすべきでない」と釘を刺している。 薬価についても、市場実勢価格の反映と長期収載品の薬価引き下げによる合理化・効率化が必要だとした。過去の改定では、薬価引き下げ分を、診療報酬の改定財源に充ててきた経緯があるが、この点について、「合理性がないどころか、そのような財源があるとする考え自体がフィクションにすぎない」と切り捨てている。その上、薬価引き下げ分と、診療報酬本体部分の引き上げ分を差し引いた「ネット改定率」で、プラスかマイナスかが論じられてきたが、この考え方も財政審は否定。 財政審は、次年度の予算編成に...