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高齢化進み「寝たきり受刑者」も

オピニオン 2013年12月6日 (金)  吉岡信弥(山形県医師会常任理事)

県医師会の執行部は、県医師会におけるそれぞれの役職での仕事の他にも日本医師会、国、県、各種団体における委員を多数兼任しています。私も少なからず複数の委員を委嘱、通知、辞令という種々の形で受け持っておりますが、その中でも私にとっては全くの未知の世界を知る事になったあるコトがありますので、ご報告を申し上げたいと思います。 そのあるコトとは「山形刑務所視察委員会委員」です。これは、法務大臣から人事異動通知書という形式で任命されるもので、委員は4人。弁護士、教育関係者、一般市民(地元)の代表者、医師。そして、この委員会の仕事は「山形刑務所の透明性を確保し、その運営全般に寄与し、被収容者の人権を確保すること」とされています。 具体的には、山形刑務所、酒田拘置支所、鶴岡拘置支所、米沢拘置支所を毎月順番に視察をして、被収容者との面接を行い、被収容者が書面を投函することのできる「提案箱」の管理をし、その中の投函物を回収することにより、上記の仕事を遂行するということです。 10月までに各施設を一回り致しましたので、塀の中とその辺りの事情などについて差し障りの無い範囲でお話をしたいと思います。 皆さんには...