最短で2015年度開学を目指す、東北薬科大
レポート
2013年12月2日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
東北薬科大学は、文部科学省が医学部新設に向けた基本方針を11月29日に発表したのを受け、「最短で2015年度開学のスケジュールに向けて、認可申請の手続き、入試、校舎の新設などの諸準備を進める」という、同大理事長・学長の高柳元明氏のコメントを発表した。同大は10月11日に、医学部新設を検討していることを、正式に公表していた(『「東北医科薬科大学」、2015年4月の実現目指す』を参照)。 同大の医学部新設構想は、災害医療、地域医療および医師の地域定着などに貢献する医師の養成。これらの具体化に向け準備を進めているとした上で、「文科省の基本方針には、必要な条件整備としての留意点が示されたので、これを踏まえ、さらに詳細に検討していく」としている(『医学部新設認可へ、文科相が方針、東北に1校』を参照)。 文科省の基本方針とは、(1)震災後の東北地方の地域医療ニーズに対応した教育を行う、(2)医師などの引き抜きで地域医療に支障を来さない方策を講じる、(3)卒業生が東北地方に残り、医師不足の解消に寄与する方策を講じる、(4)将来の医師需給などに対応して定員を調整する仕組みを講じる――の4条件。高柳氏の...
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