混合診療、公開討論会受けて論点整理
レポート
2013年12月6日 (金)
島田 昇(m3.com編集部)
政府の規制改革会議(議長:岡素之・住友商事相談役)は12月5日、保険外併用療養費制度について議論した。 11月28日に開催した公開討論会について、内閣府規制改革推進室が論点整理(『保険外併用療養、「制度に限界」の声も』を参照)。論点の1つである保険外診療を併用すると全ての診療で保険が適用できなくなる点などについて、妥当性を主張する厚生労働省と不適切と指摘する委員の意見はかみ合わず、議論は平行線を辿った。 論点整理では保険外併用で保険が適用できなくなる点のほか、自由診療が全額自己負担なら無制限に認められている点、自由診療の併用も検討する医師の判断が保険制度で制限されている点、複数の病院が連携すれば保険診療と保険外診療が併用できる点、保険外併用療養費制度の範囲、現行制度の維持が保険財政を悪化させる懸念がある点、の計6つの論点が挙げられた。 規制改革推進室によると、患者が自らの費用負担とリスクで自由診療を受診すると、保険料を払い続けている全ての保険診療が適用できなくなることへの疑問が、多くの委員の間で解消されなかったという。厚労省の説明も、公開討論会から大きな変化はなかったとしている。 規制...
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