診療報酬改定で「医療・家族崩壊」が加速
オピニオン
2013年12月11日 (水)
愛知県保険医協会
2013年度第2回評議員会は、日本の政治が大きく動き始めた時期に開かれた。それは特定秘密保護法案に反対する国民的運動が、良心的保守派を巻き込んで、燎原の火のごとく広がり始めたからである。 我々が追求してきた医療・社会保障再生の運動は、今では労働運動とも地域振興とも直に結びつくようになった。なぜなら持続可能な社会保障のためには社会保険を担う正規雇用が当たり前の社会が、老いても安心して医療介護が受けられる社会が、出発点だからである。働く貧困層が1千万人超、劣悪な年金制度と高すぎる国保料による高齢者の貧困層が1千万人超は、政治が解決すべき最優先課題である。 評議員会でご承認いただいた内容を概観する。前半期の要点は県福祉医療制度への一部負担金導入を断念させたことである。それは県内34市町村(63%)で同制度の存続拡充を求める意見書を採択してもらえた我々の運動の成果である。 後半期の特徴は以下のようである。安倍政権が進める消費税増税、原発再稼働・輸出、TPP参加、戦争する国づくりのための特定秘密保護法案など、いずれも広範な国民の願いと真っ向から対立する。 中心課題の1つは社会保障制度改革プログラ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。