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大学医師を出向、指導医療官の確保に“裏技”

レポート 2013年12月13日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で12月13日、DPC制度について議論、大学病院本院については、大学勤務医を、指導・監査に当たる「指導医療官」として厚生労働省に一定期間出向させた場合に評価する方針が提示された(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 DPC病院を評価する係数の一つである「機能評価係数II」は、現在の6項目から7項目に増やす予定。その一つ、「データ提出指数」は「保険診療指数」に名称を変更した上で、適切な保険診療の取り組みを評価する。指導医療官の出向もその一環だ。厚生労働省が提示したデータによると、大学病院本院が該当するDPC病院のI群は、II群やIII群と比べて、過去3年間の特定共同指導・共同指導における指摘事項が多い。また大学病院本院のうち、非常勤で地方厚生局に勤務する「保険指導医」がいる大学の方が、いない大学よりも、DPCデータの質が高い傾向が見られている。 「指導医療官」の成り手が不足している折、厚労省の方針に一定の理解が示されたものの、日本医師会社会保険診療報酬検討委員会委員長の安達秀樹氏は、「現場を一定期間離れて、常勤で派遣さ...