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NPへの道、まだあり得る-草間朋子・日本NP協議会会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年12月16日 (月)  聞き手・まとめ:島田 昇(m3.com編集部)

2014年の通常国会に保健師助産師看護師法改正法案が提出され、「特定行為に係る看護師の研修制度」が創設される見通しになった(『看護師の業務拡大、研修制度を創設へ』を参照)。医療界で長年に渡って議論されてきた看護師の役割拡大は、大きな一歩を踏み出すことになる。 当初は「特定看護師」として新たな資格創設も検討されたが、難易度の高い診療の補助行為「特定行為」の研修制度の制度化に落ち着いた。日本でいち早く米国で普及するナースプラクティショナー(NP)の制度化を目指して活動を続けてきた日本NP協議会会長で東京医療保健大学副学長の草間朋子氏に、今回の議論や今後の展望についてお聞きした(2013年11月28日にインタビュー。計2回の連載)。 ――資格制度ではなく研修制度になったことで、「特定看護師」という言葉が今のところ使えない見通しです。このことは今回の制度を医療従事者や患者へ広めるための大きな壁になると思えますが、まずこの点からお聞かせください。 日本NP協議会としては、「特定看護師」という言葉を積極的に使って今後も普及活動を続けていく方針です。 ――それでは改めて、なぜ日本でNP制度が必要だと...