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「医師になりたいわけではない」-草間朋子・日本NP協議会会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年12月27日 (金)  聞き手・まとめ:島田 昇(m3.com編集部)

――41の特定行為にとどまった点においては、かなり不本意ということですか。 最初は203項目から検討が始まったわけですが、203項目が「絶対的医行為」「特定行為」「診療の補助」の3つに分けられました。今回の検討の過程で重要なことは、「診療の補助行為」がある程度明確になったことです。これまでは「診療の補助」の範囲さえ明確ではなかったわけなので、これが明確になり、看護師が確実に行うことができる診療の補助がかなり増える結果となりました。例えば、私たちが最初に言っていた「死の三徴候」(編集部注:在宅の終末期ケアを実施してきた患者について、プロトコールに基づき、自発呼吸の停止、聴診による心拍の停止、瞳孔の対光反射消失を確認し、医師に報告する行為)は、一般の看護師が医師の具体的な指示があればできる診療の補助行為ということになりました。 「特定行為の数については、とにかく制度さえできれば1、2項目でもいいと思っていた」と語る草間朋子氏。 これによって、どちらかと言えば医師の具体的な指示でできる行為がものすごく増えたことにより、看護の基礎教育を見直さなければならないという問題が、これから議論されること...