医学部新設方針、関係3省庁が合意
レポート
2013年12月18日 (水)
池田宏之(m3.com編集部)
東北における医学部新設方針について、復興庁、文部科学省、厚生労働省の3省庁は12月17日、新設の基本方針を認める合意をした。文科省は、年明けにも、新設構想に向けて必要な書類などを示し、構想受け付けを始める方針。新設向けて「地域医療へ影響」「卒業生の東北地方への定着」などの条件がクリアできるかが、今後の課題となる。 医学部の新設方針は、12月5日の「好循環実現のための経済対策」の一項目として盛り込まれ、閣議決定されている。文部科学省医学教育課によると、17日の合意では、今回の新設方針について、普通の大学新設と違い、復興の観点や、地域医療への影響に配慮することを、3省庁が確認したという。 決定された方針の内容は、11月29日に文科相の下村博文氏が示した内容から、ほとんど変わっていない(『医学部新設認可へ、文科相が方針、東北に1校』を参照)。ただ、留意点として、「震災後の東北地方の地域医療ニーズとに対応した教育を行う」との表現が「教育等を行う」と、「等」の文字が追加された。医学教育課の担当者は、「医学部は、6年間の医学生教育以外に、現役医師の研修や地域への医療提供などの部分の効果も大きいため...
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