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論文不正で「新規処方ほぼなし」が半数超、神奈川県保険医協会調査

レポート 2013年12月19日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

神奈川県保険医協会学術部は12月18日、降圧剤「ディオバン」を巡る論文不正疑惑の影響に関する調査結果を発表し、半数以上が「ディオバンの新規処方がほぼなくなった」と回答し、臨床現場の医師の処方に一定の影響が出ていることを伺わせる結果となった。調査は同会の内科医1809人に対して実施し、15.8%に当たる285件から回答を得た。同会は「回収率が高いとは言えず、積極的な関心のある会員が回答を寄せたとみられる。実際はもう少し影響が小さい可能性がある」としている。 調査票は、厚生労働省の検討委員会が中間とりまとめ報告書を出した直後の10月3日に、会員に送付。回答者の主な標榜科(複数回答可)は、内科一般が183人、消化器科53人、循環器科52人などとなっている。 ディオバンを他剤に変更したかを聞いた結果では、「ほぼ変更した」が9.1%(26人)、「変更が多い」が9.4%(27人)、「概ね半々」は12.2%(35人)となり、約3割の医師がある程度、変更して対応していた。「変更なしが多い」は33.6%(96人)、「ほぼ変更なし」が27.0%(77人)。「もともと使用していない」との回答が6.6%(19...