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複数の候補による競争を期待 - 村井嘉浩宮城県知事に聞く◆Vol.2

インタビュー 2014年1月2日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――改めて被災地の医療の現状をお聞きします。震災から3年弱が経過しても、復旧復興は途上という認識でしょうか。 はい。被災者の生活再建のためにも、医療は重要です。しかし、震災によって医療、医師不足は悪化しました。もともと医師不足だったところに被災してしまって、病院の建物が流され、勤務できなくなったドクターが他に移られた。なかなか戻ってきていない。他の地域から宮城県に来て医療に従事されている、志あるドクターもいます。本当に尊敬しますね。家族を置いて、単身で来られているドクターもいます。今受け持っている患者さんのことも、家族のこともあるのに、宮城県に来るのはそう簡単なことではないでしょう。だから、やはり(医師を)供給できる仕組みを作っていくことが必要です。 けれども我々は今、東北大学にしかお願いできないのです。 村井知事は、「複数の大学が、医学部新設に手を上げるのが好ましい。私の考えに近い医学部を作るところを応援する」と語る。 ――東北大学は、教育、研究、臨床のほか、地域医療にも目を配らなければいけない。 東北大学は、宮城県の医療だけでなく、東北全体の医療も見ることが求められます。そして一番...