1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「非常に強い憤り」、改定率で安達氏、中川氏が抗議

「非常に強い憤り」、改定率で安達氏、中川氏が抗議

レポート 2013年12月25日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「歯ぎしりするほど悔しい思い。非常に強い怒りを覚える。消費税対応分は当然、税収で賄うのが国家財政の基本だろう。しかし、それを充てずに薬価引き上げ財源を充当した。これはルール違反に限りなく近い。今改定により、医療崩壊が再び加速することを予見している」 12月25日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、12月20日に決定した2014年度の診療報酬改定率が説明された(『「“医療崩壊”の悪夢」現実か、実質1.26%引き下げ』を参照)、それに対し、強い抗議の意を示したのは、日本医師会社会保険診療報酬検討委員会委員長の安達秀樹氏。 日本医師会副会長の中川俊男氏も、安達氏の意見を支持し、「非常に悔しい思いをしている」と述べ、「消費税に対応するための改定分と、通常改定分を明確に切り分けて予算編成してもらいたいと主張してきた。ところが、非常に分かりにくい予算編成になっており、いろいろな人が混乱した、まさに財政当局の思惑通りになったのではないか」と指摘。「小泉政権下ですら、財政当局は薬価や材料の引き下げ財源は、診療報酬本体の改定財源として認めてきた。今後の改定においては、薬...