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うがい薬の保険外し、中医協で異論続出

レポート 2013年12月25日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長

「うがい薬のみの処方の保険適用除外(国費マイナス61 億円)等の効率化・適正化を実施」 12月24日に閣議決定した2014年度予算案に盛り込まれた、この一文が波紋を呼んでいる。これは、2014年度診療報酬改定率の決定に先立ち、12月20日に財務と厚生労働の両相が合意した内容だ。財務省公表の予算案資料に掲載されていたものの、厚生労働省発表の資料には記載されないという“珍事”が生じた(財務省資料は、同省のホームページに掲載、PDF:33KBの7ページ目)。 厚労省は当初、「(うがい薬の部分は)間違いだったので削除した」と説明。ところが、24日夜になって、厚労省保険局医療課は緊急に記者会見を開き、不手際だったと釈明、翌25日の中医協総会の資料には、「うがい薬のみの処方の保険適用除外などの措置を講じる」と記載した。ただし、「61億円」との金額は記載されてない(厚労省資料は、同省のホームページに掲載、PDF:38KBの1ページ目)。 当然ながら、中医協総会では、「うがい薬の保険外し」に異論が集中。口火を切ったのが、日本医師会副会長の中川俊男氏だ。「始めて見る文言」と指摘し、この保険外しが入った経...