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DPCの改正、「公平」「適切」が主眼

レポート 2013年12月26日 (木)  島田 昇(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)は12月25日、DPC評価分科会(分科会長・小山信彌・東邦大学医学部特任教授)が検討して取りまとめた「2014年度改定に向けたDPC制度(DPC/PDPS)の対応について」を了承した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 取りまとめは12月13日の総会にも報告されたが、再入院ルールの適用対象を巡って異論もあったため、分科会で再び検討した(『DPC病院のモラル・ハザード対策が主眼』を参照)。今回、総会で了承を受けたことで、次期改定では、算定ルールや「機能評価係数Ⅱ」の見直しなどを柱とする公平かつ適切な保険診療の実施と、精緻なデータ収集の推進という2つの観点からDPC制度が見直されることが決まった。背景には、一部のDPC対象病院のモラル・ハザード対策などがある。 算定ルールの見直しは、退院後3日以内の同一傷病名の再入院の場合は、「一連」の入院として取り扱うルールにおいて、「3日」を「7日」に変更する。「一連」と見なすルールの適用対象についても、化学療法を除き、現行の「同一病名」(DPCの6桁目まで共通)を「同一診療科の疾...