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中川日医副会長、改定で「3つの苦言」

レポート 2014年1月15日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で1月15日、日本医師会副会長の中川俊男氏は、2014年度改定で、薬価・材料改定財源を診療報酬本体に充当しなかったことは「極めて遺憾」と述べるなど、2014年度診療報酬改定の予算編成過程に対し、改めて苦言を呈した。 次回改定以降、今回のやり方が前例にならないよう釘を刺した上で、7対1入院基本料への締め付けで、200億円の削減が既に予定されていることも、中医協の議論に制約が生じるとした。さらに、消費税率の引き上げに伴う医療への公費充当分が、診療報酬が140億円であるのに対し、新設予定の「基金」(医療提供体制の改革のための新たな財政支援制度。『「904億円を医療に充当」、評価は早計』を参照)は900億円に上ることに対し、「適切な組み合わせではない」と指摘し、診療報酬軽視の姿勢を問題視した。 中川氏が述べた、3つの意見と要望は以下の通り。 日本医師会副会長の中川俊男氏(左)は、中医協総会の最後に、「事務局(厚労省)には答弁を求めない」と断った上で、3つの意見や要望を述べた。 【日本医師会副会長・中川俊男氏のコメント】 第一に、近...