「初再診料の引き上げ、3%以内に」、支払側強調
レポート
2014年1月15日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)の1月15日の会議で、診療報酬調査専門組織「医療機関等における消費税負担に関する分科会」の議論が報告されたが、支払側からは改めて「再診料の引き上げ率は、消費税率の引き上げと同様に3%以内に収めるよう求める意見が相次いで上がった(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 1月8日の同分科会で、厚労省は、医科の初診料270点、再診料69点の消費税対応については、「案1」として初診料278点(8点増)、再診料71点(2点増)、「案2」として初診料282点(12点増)、再診料72点(3点増)という2案を提示(『初診料12点、再診料3点アップ、消費増税対応』を参照)。診療側と公益側は案2を、支払側は案1をそれぞれ支持していた。 案2について、「診療所で4%、歯科では7%を超える上げ幅になる。国民の立場からすると、消費税率の引き上げは3%なのに、なぜそれを超える上げ幅になるのかが理解できない。保険料を負担する立場からも、容認できない。3%以内にして、これを超える財源を個別項目で対応すべき」。こう口火を切ったのは、全国健康保険協会東京...
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