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「医療界は自由放任主義でいい」は誤り - 荒井正吾・奈良県知事に聞く◆Vol.1

インタビュー 2014年1月21日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「医療提供体制は、民間に任せたままで、放っておいたのでは、うまくいかない。一定の公的な関与が必要」。こう指摘するのは、奈良県知事の荒井正吾氏。荒井知事は全国知事会の代表として、厚生労働省の社会保障審議会医療部会に出席、次期医療法改正に向けた2013年後半の議論で、積極的な発言を続けた。 次期医療法改正の最大の柱が、病床機能報告制度の創設と地域医療ビジョン策定。その主体となる都道府県は、医療提供体制の再編に向け、重要な役割を果たす。荒井知事に、社保審医療部会での議論を総括してもらうとともに、都道府県知事の立場から見た次期医療法改正のポイントなどをお聞きした(2014年1月16日にインタビュー。計3回の連載)。 ――社保審医療部会では毎回、荒井知事は意見書を提出されていました。これは過去には例がないことだと思います。 私は、全国知事会の代表として、昨年6月10日から計10回、医療部会に参加し、意見を言わせていただきました。大変ありがたいと思っております。「ありがたい」とは、よく私の意見を聞き、議論に参加させていただいたという意味です。 荒井正吾奈良県知事は、社保審医療部会で、再三にわたり、...