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奈良県立医大に「医師ハローワーク」- 荒井正吾・奈良県知事に聞く◆Vol.3

インタビュー 2014年2月4日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――医師確保対策についてお聞きします。奈良県立医大に、「医師派遣センター」を設置するとお聞きしました。 例えば、海上保安庁であれば、小樽に勤務している職員に、「来週から石垣島に行け」と言えば行く。しかし、これは公務員の世界。医師の場合には、丁寧に取り組む必要があります。 奈良県立医大に作る「医師派遣センター」は、「医大内ハローワーク」です。昨年10月から一部、スタートしています。 奈良県では、県立医大や県立病院にセンターを置き、「お互いに切磋琢磨しながら」(荒井正吾奈良知事)、医師の確保や偏在解消を目指す。 奈良県立医大は2009年度に法人化しました。法人の2013年度からの6カ年計画の特徴は、「教育」「研究」「診療」「法人運営」に加えて、「地域貢献」「まちづくり」を新たな大学の役割として入れた点です。計6分野66項目の具体的な成果目標を立てています。これらをまとめたハンドブックを作成し、全職員に「いつも見てください」と言っています。 中でも、「地域貢献」を第一に掲げ、「医療人の育成、医師派遣システムの適切な実行」を成果目標に挙げています。「県立医大医師派遣センター」は、医師の求人と求...