1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「若干でもプラス改定になったのは残念」

「若干でもプラス改定になったのは残念」

レポート 2014年1月25日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)の公聴会が1月24日、仙台市で開催された。来場者は320人強。公益側委員が選んだ計10人が、保険者や企業経営者、患者、医療提供者のそれぞれの立場から、2014年度診療報酬改定に対する意見を述べた。 保険者や企業経営者からは、「0.1%のプラス改定」になったことを問題視し、医療の効率化を求める厳しい意見が出た一方、医療提供者側も経営の厳しさを訴え、今改定では7対1入院基本料の削減など病床の機能分化に大きく舵が切られることが想定されるため、「行きすぎた診療報酬による誘導」で経営が厳しくなることへの懸念が呈せられた。 公聴会は2時間弱で、会長の森田朗氏が進行役を務め、計10人が意見を述べた。公聴会はあくまで意見を聞く場であるため、発表者の意見に対して、中医協委員が意見を述べる場面はなかった。 個別項目での消費増税対応も必要 保険者や企業経営者の立場からは、計3人が発言し、景気は必ずしも回復しておらず経営は厳しいものの、医療の負担は増しているとし、保険財政の窮状を訴えた。東北電力健康保険組合の担当者は、同組合は6年連続赤字で、宮城...