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息吹き返す有床診、改定で重要視

レポート 2014年1月31日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

2014年度診療報酬改定で、最も手厚い評価を受けると想定されるのが、有床診療所だ。地域包括ケアの担い手として、在宅急変時の受け入れ、看取り、介護サービスの提供、在宅医療など、複数の機能を点数上でも評価する。 さらに「栄養管理実施加算」も復活する。同加算は、2012年度改定で入院基本料に包括化された。2014年3月末までは経過措置が設けられているが、管理栄養士の確保が難しく、経過措置後は入院基本料の要件を満たせない有床診が多数出ることが問題になっていた(『地域包括ケア担う、有床診を評価』を参照)。 「有床診は、最近まで歴史的使命を終えたと言われ、そのために低い点数となっており、士気が落ちていたが、全国にはがんばっている有床診がある。今回は有床診に光を充てる形にして、地域包括ケアの役割を担ってもらい、毎年500施設も減少している状況に歯止めをかけたい」 日本医師会常任理事の鈴木邦彦氏は、1月29日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、こう語った(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 新入院基本料、11項目中2項目以上満たすのが要件 有床診の入院基本料は...