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東大応援部と医師の共通点、それは「宣誓」と「戒律」

オピニオン 2014年2月2日 (日)  岡崎幸治(東京大学医学部医学科5年)

2012年12月25日を境に、私は80人から成る東大応援部の65代主将を引退しました。そして翌年から、医学生としての病院実習が始まりました。実習先は東京大学医学部付属病院。2年間かけて心臓外科から皮膚科まで、全ての科をローテーションします。応援に没頭していた頃とは打って変わって、苦しむ患者さんと接し、先生の働き振りを目の当たりする毎日。 この拙稿においては、この日々の中で見い出された、応援部と医学に通底する驚くべき構造。すなわち、「宣誓」と「戒律」というプロフェッショナリズムに関して、述べさせていただきたいと思います。 岡崎幸治氏は、東大医学部5年生で、臨床実習を続ける日々。 古代ギリシャ時代から、医者は、弁護士と並び「プロフェッショナル」な職業、すなわち、公益に尽くすことを第一に求められる、非経済的なギルドだと言われてきました。それは、医者はその専門性の高さが故に、外部からの監視、介入が不可能だからです。それ故、懸命な治療が功を奏さなければ、「人を無駄に傷つけた犯罪者だ」と一概に責めを受けてきました。そこで、社会に立場を認証されるために取ったある行動。それが、‘profession’...