「家庭医の“再発見”に期待」、WONCA会長
レポート
2014年2月11日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
世界家庭医機構(WONCA)会長のマイケル・キッド氏が2月10日、都内で開催された医療介護福祉政策研究フォーラムの第2回国際交流研究会で講演、「家庭医は、多くの国で、一つの専門分野として認識されている」と指摘、家庭医は他の専門医とは異なる、ユニークな貢献が可能だとし、人口の高齢化もあり、世界各国で家庭医の重要性が増していると強調した。 キッド氏は、「最近、わくわくすることが起こった。世界がプライマリ・ヘルスケアを“再発見”した」と紹介。2008年にWHO(世界保健機構)の世界保健総会で、マーガレット・チャン事務局長が、「WHOがプライマリ・ヘルスケアに強く関わることを再確認した」と発言、同年のランセット誌に、「アルマ・アタへ帰れ」との論文を寄稿した。 WONCA会長のマイケル・キッド氏は、約2時間にわたり、講演。フロアからの多数の質問にも、丁寧に回答していた。 「アルマ・アタ」とは、1978年のプライマリ・ヘルスケアに関する国際会議で採択された「アルマ・アタ宣言」のこと。(1)2000年までに全ての人々に健康を、(2)プライマリ・ヘルスケアは、社会正義の精神での開発の一部としてこの目標...
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