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今改定は「予告編」、7対1は影響大 - 中川俊男・日医副会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2014年2月25日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「予告編」のような改定だった。第一歩であり、「小さく産んで大きく育てよう」という内容が多かったのではないか……。 これが、日本医師会副会長で、2013年10月末から中医協委員として、改定論議の議論の最前線に立った中川俊男氏の2014年度診療報酬改定の全般的評価だ。7対1入院基本料の見直しの影響は大きいと見るものの、主治医機能を評価する「地域包括診療料」などの新点数は、「予告編」であり、算定施設はあまり多くはないという見方だ。中川氏に、今改定のポイントなどをお聞きした(2014年2月21日にインタビュー。計4回の連載)。 ――まず改定の全般的評価について、お聞きします。前回、前々回などの改定と比較して、今改定の評価は。 あまり触らず、微修正的だったような気がします。7対1入院基本料の見直し以外は、驚くほどの項目はないでしょう。結局、今回の診療報酬改定は、全体的に見て、無難な形に落ち着いたのではないか。低い改定率だったことが、かえってよかったのかもしれないと思っています。 ――方向性が見えても、施設基準が高いなど、算定できるかどうかは別問題の点数もある。 つまり、「予告編」のような改定だっ...