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「学会外し」の専門医制度、73学会が覆す

レポート 2014年3月1日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

2月28日、東京都内で開催された日本専門医制評価・認定機構の理事会および第2回社員総会で、今春発足予定の「日本専門医機構」の社員として、内科領域や外科領域など、計19の基本領域の代表者を加えることを承認した。「日本専門医機構」の組織委員会の2月13日の決定が見直されることになる。 「日本専門医機構」は、厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の結論を受けて発足する、専門医制度の評価や専門医の認定などを行う、第三者機関(『最大の成果は「総合診療医」の創設 - 高久史麿・日本医学会会長に聞く』を参照)。日本専門医制評価・認定機構は新機構の発足に伴い、発展的に解消する。 日本外科学会理事長の國土典宏氏は、「日本専門医機構が第三者性を保つ必要性は、十分に理解できる。しかし、専門医育成を実際に行っているのは我々学会であり、学会が社員として機構の運営や意思決定に関与しなければ、専門医育成のプロフェショナル・オートノミーを発揮できず、結果として良医の育成にもつながらない」と危機感を募らせ、学会が「日本専門医機構」の社員となり、運営に加わる重要性を強調する。「さまざま折衝を重ね、73学会の総意とし...