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診療報酬軽視の財務省に異議あり - 中川俊男・日医副会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2014年3月4日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――入院については、「地域包括ケア病棟入院料」の新設も注目点です。その評価は。 包括点数なので、これは点数次第です。その評価は病院団体に聞いてみないと分かりませんが、「リハビリテーションの点数が包括化されたのが痛い」という声はあります。ただ、7対1病棟から、地域包括ケア病棟に直接行くとは、あまり思っていません。10対1病棟にとどまる努力をするでしょう。 ――それは、「地域包括ケア病棟入院料」が今後、どんな位置付けになるかが、不透明だからですか。 中川俊男氏は、診療報酬改定の財源よりも、新設される基金に多くの財源が配分されたことを問題視。 それとやはり、2800点強という点数が決して高いとは言えないからでしょう(編集部注:地域包括ケア病棟入院料1の2558点に、看護職員配置加算と看護補助者配置加算を加えて、計2858点)。 ――「地域包括ケア病棟入院料」については、急性期後の患者や在宅患者の受け入れ、在宅復帰支援の3つの機能を担うとされています。 「在宅や介護施設からの患者の受け入れ」とされていますが、当初要件として想定されていた「急性増悪の患者の受け入れ」という言葉は消してもらった。も...