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“天野篤”の実像を伝えたい - 天野篤・順天堂大学心臓血管外科教授に聞く◆Vol.1

インタビュー 2014年3月5日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

天皇陛下の冠動脈バイパス手術から2年。その執刀医として一躍時の人となった、順天堂大学心臓血管外科教授の天野篤氏は、『熱く生きる』(セブン&アイ出版)を上梓した。「思いを磨け――世のため人のために」の言葉が躍る。執刀症例は年500~600例にも及び、平日は教授室に泊る日々は、まさにタイトルそのもの。 天野氏に、本書に込めた思い、今の医療界に対する問題意識をお聞きした。話は、医師のキャリア形成から、医学部新設など多岐にわたった(2014年2月18日にインタビュー。計3回の連載)。 ――天皇陛下の手術後に上梓された2冊は、自伝的な内容でした。今回の本は。 同じようなことを書いても、仕方がないと思って、今後の自分に対する課題を見付けたり、またちょうど本を書いていた最後の頃、昨年12月から副院長になり、病院の管理もやるようになったので、病院が今、置かれている状況も視野に入れながら、まとめました。 天野篤(あまの あつし)氏 1955年生まれ。1983年日本大学医学部卒業後、関東逓信病院(現NTT東日本関東病院)で研修。亀田総合病院、新東京病院、2001年昭和大学横浜市北部病院循環器センター長・教...