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かかりつけ医評価の第一歩 - 中川俊男・日医副会長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2014年3月11日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――話は改定に戻りますが、診療所関係で、一番関心が高いのは、主治医機能を評価した包括点数の「地域包括診療料」と、「地域包括診療加算」です。 非常にハードルが高く、中小病院や診療所の多くが算定できるとは思っていない。ただ、これはかかりつけ医評価の第一歩であり、「小さく産んで、大きく育てる」ということで合意したと理解してほしいのです。「(施設基準が厳しく)算定できない」という不満も出ると思いますが、そうではない。次回改定で財源を確保し、少しずつ要件を緩和していくというのが、私のイメージです。 中川俊男氏は、地域包括診療料で院内処方が原則になった点について、「医薬分業が進みすぎたことに対する一つの歯止め」と見る。 ――包括点数と加算の相違は。 どちらかと言えば、加算は診療所、包括点数は中小病院や有床診というイメージです。 ――「少しずつ要件を緩和していく」とのことですが、「かかりつけ医」の要件とは。 処方権の確立と、服薬管理をかかりつけ医として行うこと。これは重要だと思う。医薬分業が進みすぎたことに対する、一つの歯止めでもあるのです(編集部注:地域包括診療料は、院内処方が原則)。それと「7剤...