来年10月、「期中マイナス改定」懸念 - 中川俊男・日医副会長に聞く◆Vol.4
インタビュー
2014年3月18日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――では、次回改定に向けて検討すべき点はありますか。 一番は、消費税問題。今回は、初再診料や入院基本料などの基本診療料で対応し、上乗せされている。入院基本料は2%程度上乗せ、初診料も12点、再診料も3点、それぞれ上がる。実質的にはそうでもないけれど、感覚的に収入が増える。 中川俊男氏は、医療経済実態調査を基に、経営状況を踏まえた点数設定の重要性を指摘する。 ――収入が増えても、消費税負担も増える。 その点をよく理解していただきたい。 ――政府は、今年中に、2015年10月に消費税率を10%に引き上げるかどうかを判断する方針です。増税が決まれば2015年10月、そして2016年4月に改定することになる。 10月に税率が上がれば、期中改定になるでしょう。(医療が消費税非課税から)課税になれば、今改定で、消費税対応分とされた1.36%分が引き下げられる可能性があり、その点を心配している。 ――今改定では、例えば、初診料は「270点+12点(消費税対応分)」とし、対応分が明確に分かるよう記載されているのが特徴。 結果的には、消費税対応分をはがしやすいように、基本診療料に上乗せされたとの見方もで...
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