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「手術加算で勤務医の“タダ働き”解消を」外保連

レポート 2014年3月4日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)は3月4日、記者会見を開き、2014年度診療報酬改定で、手術料は改定前の99.42%に抑えられ、マイナス改定になった上、新規要望190件のうち採用41件、改正要望143件のうち採用38件にそれぞれ前回改定の約半分にとどまり、厳しい改定になったことを公表した。新規採用のうち、28件は内視鏡下手術が占める。 外保連会長の山口俊晴氏(癌研有明病院外科)は、手術料の時間外加算などの引き上げを、勤務医の勤務環境改善に充てるよう求めた。 過去2回の改定と比べると、その厳しさが分かる。手術料は改定前比で、2010年度改定で115.30%、2012年度改定は110.67%とそれぞれ引き上げ。2012年度改定では新規要望は218件中91件採用、改正要望159件中採用79件だった。 ただし、病院勤務医の負担軽減策として、「1000点以上の手術と処置」の休日・時間外・深夜加算が2倍にアップした点は評価(『「夜間や休日の手術」、医師の負担軽減』を参照)。外保連会長の山口俊晴氏は、「『タダ働きを何とかしてほしい』という声が現場にある。勤務医の報酬を上げるというより、これまで...