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「かかりつけ医、なじまない」が半数弱◆Vol.10

医師調査 2014年3月10日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

Q.16 最初にかかりつけ医の受診を原則とする制度は、日本になじむと考えますか? Q16では、社会保障制度改革国民会議を経て、ゲートキーパー的な役割を持った「かかりつけ医」の導入を進める方針になったことを受けて、「最初にかかりつけ医の受診を原則とする制度が日本になじむか」を聞いた。 最も多かったのは「なじまない」が46.9%で、半数近くが否定的な意見だった。次いで多かったのは「どちらとも言えない」が37.1%で、「なじむ」が16.1%にとどまった。 国民皆保険制度を確立した日本では、医療費は公定価格で、どの医療機関にかかっても同程度の価格となっている中、高度な医療機器を備え、専門性に特化した医師がいる大病院に患者が集中しやすい「大病院志向」があったとされる。2006年から紹介のない大病院受診について、選定療養費を徴収できるようになったが、軽症患者の受診などによる勤務医負担軽減にはつながっていない。 2014年度の診療報酬改定では「主治医機能」について、「地域包括診療料」と「地域包括加算」が新設されたが、社会保障制度改革国民会議で検討されていた「紹介なしの大規模病院受診による負担増」は、...