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「第三者機関へのスイッチ押すのは管理者」

オピニオン 2014年3月10日 (月)  小田原良治(日本医療法人協会常務理事)

3月8日、鹿児島市の城山観光ホテルで、鹿児島県病院厚生年金基金主催の「医療を守る法律研究会講演会」が開かれた。大坪寛子厚生労働省医政局総務課医療安全推進室長は、講演で、今回の“医療事故調”は、あくまでも「再発防止のための仕組み」であることを強調。質問に答える形で、「第三者機関への届け出のスイッチは、当該医療機関管理者」にあると説明。スイッチが入らないものを、遺族等の申し出により第三者機関が動くことはあり得ないと説明した。 一歩踏み込んだ発言であり、私は座長として、「管理者がスイッチを押していないものが、他からの何らかの力でスイッチが入ることはないと言うことか」と確認を行ったところ、「その通りであり、以前からそのように申し上げている」という回答であった。座長としても誤解があった旨、わびるとともに、「今回の仕組みは、再発防止のみの仕組みであり、管理者からの届け出のないものに第三者機関が動くことはない」ということの確認を行った。 もともと、我々は今回の仕組みは再発防止であることを厚労省と確認している。医療機関管理者が再発防止のために第三者機関の意見を求めることは異論のないところであるが、今国...