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今改定は一体改革の「第二歩」- 宇都宮啓・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2014年3月19日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「前回の診療報酬改定は、社会保障・税一体改革の第一歩で、今改定が第二歩」。こう語るのは、厚生労働省保険局医療課長の宇都宮啓氏。その言葉通り、今改定では、7対1入院基本料の見直しを軸に、入院の機能分化が進められたほか、在宅重視の方針が打ち出されるなど、「2025年の医療提供体制」の構築を目指したさまざまな改定が行われた。 宇都宮氏に、改めて今改定の基本となる考え方やポイントをお聞きするとともに、今後の課題などをお聞きした(2014年2月26日にインタビュー。計5回の連載)。 ――まず改定率の受け止め方をお聞きします。全体では0.1%ですが、消費増税対応分1.36%増を差し引くと、実質マイナス1.23%です。 宇都宮啓氏は、一体改革以外の今改定のポイントとして、「実績評価」や、エビデンスに基づく改定を実施するための「データ提出」という視点も取り入れたことを挙げる。 消費増税対応分は確保できましたが、全体としては正直言って、厳しい改定でした。 ――厳しい改定率になった理由をどうお考えでしょうか。 政府が決めた方針ということです。 ――改めて今改定の基本方針をお聞かせください。2013年8月の...