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“ねつ造”問題、「日循は真摯に反省を」

レポート 2014年3月24日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月21日、東京都内で開催された、第78回日本循環器学会学術集会のプレナリーセッションで、高血圧関連の論文不正問題が相次ぐ中、「循環器診療ガイドラインと日本のEBM~信頼を取り戻すために~」をテーマに議論された。 座長を務めた、横浜市立大学市民総合医療センター心臓血管センター部長の木村一雄氏は、臨床研究に未熟な研究者が大規模臨床研究を手がけることが、昨今の不正問題の背景にあると指摘。同じく座長の東京大学医学部附属病院臨床研究支援センター・センター長の山崎力氏も、木村氏の考えを、ピカソの初期の絵とゲルニカを並べたスライドを用いて支持、「きちんとした技術を持っているからこそ、ゲルニカを描くことができる。エクセルでデータを集めれば、誰でも研究ができると考えることが、今の結果になっている」とコメントした。 プレナリーセッションの中で、最も手厳しい発言をしたのが、北里大学名誉教授の和泉徹氏だ。山崎氏の指名を受け、フロアから発言した和泉氏は、「今回のプレナリーセッションは、タイムリー。それくらい日循は追い詰められているということ。私たちのリーダーの中から、“ねつ造”と言葉で括られるような臨床研究が...