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在宅医療、「不適切事例」を排除 - 宇都宮啓・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2014年4月9日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――個別の改定内容として、在宅についてもお聞きします。今回は、「同一建物」に対する、在宅時医学総合管理料(在総管)と特定施設在宅時医学総合管理料(特医総管)が大幅に引き下げられました。 宇都宮啓氏は、「訪問診療に行く患者さんしか診ない、という対応は違う」とし、在宅専門クリニックにも、一般の外来診療機能が必要だとする。 訪問診療料については、同一建物の場合には、既に4分の1の点数になっています。しかし、在総管や特医総管については、そうなっていなかった。前回改定で機能強化型の在宅療養支援診療所と在宅療養支援病院を新設し、点数を大幅に上げた一方、同一建物に対する在総管と特医総管を適正化はしなかったのは問題でした。 ――前回の改定で、訪問診療料と同じ考え方で、引き下げておくべきだった。 そうだと思います。前回改定で評価すべき点は引き上げる一方で、適正化も図るべきでした。 ――しかし、大幅な引き下げを問題視する声も多数あります。患者を紹介してもらう代わりに、キャッシュバックするなどのケースは問題ですが、真面目に取り組んでいる医療機関もダメージを被ります。 ひどい例では、高齢者向けのマンションの入...