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消費税対応分、“別建て”の意味 - 宇都宮啓・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.5

インタビュー 2014年4月16日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――最後に今後の検討課題についてお聞きします。2014年度改定の答申の附帯意見では、最初に初再診料のほか、外来医療の機能分化・連携の検討を挙げています。 宇都宮啓氏によると、2015年10月に消費税率がアップすれば、診療報酬改定を行うものの、どんな対応になるかは、現時点では不明だという。 来年の10月に消費税率を上げる話があります。基本診療料については、そうした要素が入ると、議論が難しくなるかもしれません。 ――仮に、2015年10月に、消費税率が10%にアップし、診療報酬が消費税課税になった場合、診療報酬で損税対応する必然性はなくなります。今回、基本診療料に上乗せした部分は、引き下げることになる。 その通りです。今改定で上乗せした分を引きはがす際に分かりやすいように、点数表には上乗せ分を別建てで書いています。 ――非課税のままでも、消費税対応は必要になるため、いずれにせよ期中改定が行われることになりますか。さらに2016年4月には通常の改定が控えています。 現時点で確定的なことは言えませんが、半年後に通常の改定があるとしても、消費税が上がればその時点で対応せざるを得ないでしょう。基本...