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成田・国際医療福祉大学の医学部新設、再浮上

レポート 2014年3月28日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府は3月28日の国家戦略特別区域諮問会議で、「東京圏」が対象区域の一つに入り、東京都・神奈川県の全部または一部、千葉県成田で特区を形成し、医学部新設を含めた医療関連の新事業創出の検討を進めることが決まった(資料は、首相官邸のホームページに掲載)。成田市は、政府が2013年9月に特区の提案を募集した段階で、国際医療福祉大学とともに医学部新設を提案していた。一時は動きが止まったかに見えたが、新設論議がまた浮上したことになる(『医学部新設、「白紙」と成田市長』を参照)。 ただし、文部科学省の方針では、東北地方における医学部の新設の動向に配慮し、「仮に医学部を新設するとしても1校とし、十分な検証が必要」としている。教員・医師確保のために、医師の引き揚げが起き、地域医療に影響が及ぶとの懸念からだ。 諮問会議後の記者会見で総務大臣の新藤義孝氏は、日本医師会をはじめ、医療関係団体からの反対が根強い中、医学部新設を検討事業に挙げた理由として、「これからの高齢社会に対応した医療をどう作っていくか、また先端医療、高度医療を日本の中に積極的に取り込んでいくかという側面もある。一般の臨床医の養成や確保を主た...