1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 特区での医学部新設、日医が強く反対

特区での医学部新設、日医が強く反対

スペシャル企画 2014年3月30日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月30日に開催された、第131回日本医師会臨時代議員会で、日医常任理事の石川正己氏は、3月28日の政府の国際戦略特別区域の指定で、医学部新設構想を打ち出している成田市が、「東京圏」の指定に含まれたことへの質問に、あくまでまだ提案の段階であり、決定ではないとし、「医学部新設に対しては、強く反対していく」と回答した(『成田・国際医療福祉大学の医学部新設、再浮上』を参照)。質問したのは、成田市を含む印旛市郡医師会会長を務める遠山正博氏。 石川氏は、28日の会議で、文部科学省が、「医療分野の研究者要請や、海外で活躍する医師の要請など、既存の医学部とは次元が異なる革新的な医学部の新設」「当初の目的に反して、一般の臨床医として勤務するようになった場合には、全体の医学部定員の中で調整することが必要であり、こうした点も踏まえ、仮に新設するとしても1校とし、十分な検証が必要」と説明していることを紹介。「この内容では、医学教育のモデルコアカリキュラムを満たすことができるかという懸念もある」(石川氏)という。 さらに、昨年末、文科省が「東北地方に1カ所」として、医学部の新設を認める方針を示したことに対し、...