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「地域医療ビジョン、医師会主導で」中川日医副会長

スペシャル企画 2014年3月31日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月30日の第131回日本医師会臨時代議員会で、日医副会長の中川俊男氏は、2014年度から開始する病床機能報告制度、2015年度以降策定する地域医療ビジョンについて、「緩やかな改革でなければいけない」と指摘、地域住民と思いを共有しながら進めていくことが必要だとし、「全国で医師会主導の改革を」と、出席した各都道府県の代議員に呼びかけた。 病床機能報告制度では、現状と将来希望する病床機能のそれぞれを報告することになっている。中川氏は、「緩やかな」の意味として、「将来の病床機能は5、6年後を目安に報告する。また報告した内容については、毎年見直すことができる制度にすべき」との考えを示した。 さらに中川氏は、地域医療ビジョンの策定において、「医師会主導」を実現するポイントは二つあるとした。一つは、制度上、「都道府県は、地域の機能分化や連携に関して、『協議の場』を設ける」となっている点。「医療法改正案に、『診療に関する学識経験者の団体』、つまり医師会が入ることが明記された」(中川氏)。もう一つは、過剰な病床機能への転換を希望する病院が出た場合、「協議の場の意見を聞く」とされている点。その際に、地域...