日医医師資格証で「組織率向上」に期待

3月30日に開催された、第131回日本医師会臨時代議員会で、日医が取り組む医師資格証についての質問が出た。医師資格証は、日医が設置した「電子認証センター」とつないで、医師資格確認に利用できるほか、「顔写真入りでアナログの証明書としても利用できる。非会員の申し込みも可能」（日医）としていて、代議員からは、医療者以外への認知や組織率向上への寄与を期待する意見が出た。 日医の医師資格証は、発行に当たって医師免許の原本を確認していて、オンラインで医師資格確認に利用可能。顔写真が入り、ホログラムなどで偽造防止措置がほどこされている。現在、地域医師会でも、発行の受け付けができる審査局が整いつつある。日医の石川広巳常任理事は、「ICチップには、専門医情報を登録することもできる」とした。 個人質問で資格証について聞いた東京都医師会の代議員、橋本雄幸氏は、海外で医師資格を証明するカードが発行されている事例に触れて、警察・消防関係、行政、保健所などへの周知を前提として、災害時の医師証明やアルバイトの際の身分証明書としての活用に期待に寄せた。橋本氏は、「資格証を取得する若手が増えれば、日医の組織率向上にも寄...