1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 秘密裏の“事故調”論議に現場から提言

秘密裏の“事故調”論議に現場から提言

レポート 2014年4月3日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

医療者、弁護士や政治家など計67人が発起人となり、「現場の医療を守る会」が4月1日に発足、翌2日、厚生労働省内で会見を開いた。今国会に提出されている“医療事故調”法案(医療法改正法案)が、本来の目的である再発防止と医療安全につながらない懸念がある上、院内調査ガイドラインなどの詳細な制度設計が厚労省の研究班で秘密裏に進められていることを問題視。2005年の「有害事象の報告・学習システムのためのWHOドラフトガイドライン」に準拠した制度設計と、厚労省研究班の議論の公開などを求めるために、メーリングリストで情報交換し、現場の意見を厚労省や国会議員などに届けることを目指す(問い合わせ先は、「医療ガバナンス学会」のホームページを参照)。 「現場の医療を守る会」代表世話人の坂根Mクリニック院長の坂根みちこ氏は、“医療事故調”の詳細な制度設計が、非公開の厚労省研究班で進められることを危惧する。 “医療事故調”法案は今国会に提出され、成立すれば2015年10月から新制度がスタートする予定で、厚労省研究班による検討期間は1年程度と予想されていることから、それまでの間の活動を想定。代表世話人の坂根Mクリニ...