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医師の診療科偏在、新専門医制度で是正へ

レポート 2014年4月8日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

4月4日の第113回日本外科学会定期学術集会の特別企画「わが国に求められる専門医制度」で、この4月に発足予定の日本専門医機構の理事長に就任する、池田康夫氏(現、日本専門医制評価・認定機構理事長)は、「新専門医制度は、研修プログラム制を採るため、プログラム別に採用・養成できる数が、ある程度決まってくる」と述べ、医師の診療科偏在の是正につながるとし、医師不足の残る課題は地域偏在であり、都道府県の地域医療支援センターや医師会などが連携して、医療提供の在り方を議論することが必要だとした。 さらに、池田氏は「日本専門医機構には、学会の代表者が社員として入る道が作られた」と説明、新機構は4月半ばには登記申請する方針であるとし、オールジャパンで新専門医制度を運営する重要性を強調した(『専門医の新機構、学会外したわけ』を参照)。新専門医制度は、2017年度から後期研修を開始する医師が対象になる。 日本外科学会の専門医制度委員長を務める、慶應義塾大学外科教授の北川雄光氏も、「外科専門医については、新専門医制度への移行に伴う、認定・更新の要件の大幅な変更の必要はない」と説明。その上で、「指導医の数に応じて...